囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
めちゃくちゃに手足を動かして
坂下から逃げようとすると坂下が手を離した
「そんなにあのお坊っちゃんがいいのかよ」
「アナタに関係ない!もう二度と会わない、大事だからもう関わらない!」
彰貴さんが私のせいで不幸になるなんて耐えられない
あんなに素敵な人なのだから
私ではなくても相手は沢山いるはずだ
(彰貴さんが、幸せならそれでいい)
私は元々雑草なのだし、どこでだってきっと生きていける
「那寿奈!待てよ!」
(待つものですか!)
坂下を振り切って、走り出す
少し離れてはいるが駅まで行けば何とかなるだろうと道をひたすら走る
やっとの思いで駅までつくと
どうやら坂下も諦めたのか後ろには居なかったので
安心してふらふらと看板を見て歩き回り、女性専用のフロアがあるネットカフェを見つけて入る
(家を失った時もこうやってネットカフェに滞在したこともあったな…)
飲み物を持ってブースに入ると鍵をかけ…ふぅとため息をつく
気が張っていたからか身体が硬直していたのか
こうして一人になるととても身体が重かった
(これで紺上は本当に辻堂に手を出さないでくれるだろうか)
父が生前祖父を激しく嫌っていたのを思い出した
「あの人はね、お金と名誉と家のためなら何でもやる人でね…私はだから嫌だった
けれど結局逃れられずに紺上の名で生活している…小さいな…」
そんな風に母と話していたけれど…
父は母と私との生活のために紺上を捨てなかったのだと大人になるとわかる
もし紺上を捨てるならその先全てこうやって奪われ…コントロールされるというわけだ
私は坂下に騙されて父の財産を奪われた
父は三男で財閥の直接の経営などには携わってはいなかったようだがそこそこの資産を有していたようで
それを奪い返すためにどうやら多額のお金が動いた
その代償に…祖父は私を切り捨てた
「一族の者はお前が消えれば納得するだろう」
そこで紺上の名を捨て、母の旧姓月島を名乗ることになった
今は亡くなったが月島の祖母がその頃はまだ生きていたのでその養女になったのだ
その私がまさか紺上と肩を並べるに近い大企業経営一族の時期総帥の妻になる事になるとは予想もしていなかったのだろうし、許せないのだろう
(もっと普通の家に生まれたかった)
そうしたら騙されることもなく
普通の恋愛が出来ただろうか
そうしたら……彰貴さんと一緒になれただろうか…
もしもを考えても仕方ないけれど
恨み言の一つも言いたくなる…
坂下から逃げようとすると坂下が手を離した
「そんなにあのお坊っちゃんがいいのかよ」
「アナタに関係ない!もう二度と会わない、大事だからもう関わらない!」
彰貴さんが私のせいで不幸になるなんて耐えられない
あんなに素敵な人なのだから
私ではなくても相手は沢山いるはずだ
(彰貴さんが、幸せならそれでいい)
私は元々雑草なのだし、どこでだってきっと生きていける
「那寿奈!待てよ!」
(待つものですか!)
坂下を振り切って、走り出す
少し離れてはいるが駅まで行けば何とかなるだろうと道をひたすら走る
やっとの思いで駅までつくと
どうやら坂下も諦めたのか後ろには居なかったので
安心してふらふらと看板を見て歩き回り、女性専用のフロアがあるネットカフェを見つけて入る
(家を失った時もこうやってネットカフェに滞在したこともあったな…)
飲み物を持ってブースに入ると鍵をかけ…ふぅとため息をつく
気が張っていたからか身体が硬直していたのか
こうして一人になるととても身体が重かった
(これで紺上は本当に辻堂に手を出さないでくれるだろうか)
父が生前祖父を激しく嫌っていたのを思い出した
「あの人はね、お金と名誉と家のためなら何でもやる人でね…私はだから嫌だった
けれど結局逃れられずに紺上の名で生活している…小さいな…」
そんな風に母と話していたけれど…
父は母と私との生活のために紺上を捨てなかったのだと大人になるとわかる
もし紺上を捨てるならその先全てこうやって奪われ…コントロールされるというわけだ
私は坂下に騙されて父の財産を奪われた
父は三男で財閥の直接の経営などには携わってはいなかったようだがそこそこの資産を有していたようで
それを奪い返すためにどうやら多額のお金が動いた
その代償に…祖父は私を切り捨てた
「一族の者はお前が消えれば納得するだろう」
そこで紺上の名を捨て、母の旧姓月島を名乗ることになった
今は亡くなったが月島の祖母がその頃はまだ生きていたのでその養女になったのだ
その私がまさか紺上と肩を並べるに近い大企業経営一族の時期総帥の妻になる事になるとは予想もしていなかったのだろうし、許せないのだろう
(もっと普通の家に生まれたかった)
そうしたら騙されることもなく
普通の恋愛が出来ただろうか
そうしたら……彰貴さんと一緒になれただろうか…
もしもを考えても仕方ないけれど
恨み言の一つも言いたくなる…