愛してない。
「よお!!千紘。」
「陽君、久し振り。」
「お前最近よく笑うようになったよな。笑った方、絶対いいよな!!」
チャンス…お礼を言える、チャンスだ。
どうしよう、どうしよう。
心の中の弱い自分を強くしなきゃ…!!
「よ、陽君のおかげだよ!!ありがとう。」
言えた!!言えたよね?
変じゃ…変じゃなかったかな?
でも陽君がうつむいている。
やっぱ変だったかな。
私は気まずい雰囲気をどうもすることができなくて
ただ2人で、廊下で立ち尽くしていた。
「いまさら何だよ~♪俺の方こそお礼言わなきゃいけねえし!!」
笑顔、眩しい。笑顔、可愛い…。
よかった、笑顔が見れて。
私、今とてもとても幸せです。