愛してない。

突然教室の扉が開き少しびっくりした。
その瞬間温かい何かが頬を伝った。

「泣いてるの?」
「え―――…」

スラッと伸びた高い身長。
少し格好つけた腰パン。
明るい色の髪の毛。
吸い込まれそうな瞳。
長い脚。
整った顔立ち。

こんな人いたんだ…
なんとなく彼に目を奪われた。


「誰…ですか?」

< 5 / 40 >

この作品をシェア

pagetop