桃野、悩みなんでも解決します!1
『親は!!親は、俺を愛してなんかない。
俺のことを跡継ぎくらいにしか思ってない。
俺はその息子として梁瀬の名に泥を塗ったって言うくらいだしな…!!』
私が言った内容と一緒だった。
周りは何も言えなくなったのか、黙り込んだ。
「…これでも梁瀬くんが言ってないって言いますか?」
『っ………!!!』
『………っ』
すると、梁瀬のお父さんは黙り込んだあと、いきなり鼻で笑った。
『本当に出来の悪い息子を持ったものだ』
『一茂さん、そんなふうに颯馬のことっ…!』
『事実そうだろう?梁瀬という名に泥を塗った。
その挙句には俺は愛されてない?ふざけるのも良い加減にしろ!!!!』
『…どっちがふざけてるんですか………』
瑠衣くんは言った。
『何?』
『だからどっちがふざけてんだって言ってるんだよ!!!!』