桃野、悩みなんでも解決します!1
『っ………!!』
「そう言えば、この前梁瀬くんは言ってました
。
『親は、俺を愛してなんかない。俺のことを跡継ぎくらいにしか思ってないって。その息子として梁瀬の名に泥を塗ったって言うくらいだって』って言ってましたよ」
『ふっ…、そんなデタラメ誰が信じると言うんだね?』
『颯馬がそんなこと言うはずないわ!』
どうして伝わらないんだ……。
せめて、証拠。証拠でもあれば……。
すると、瑠衣くんは『あとは任せて』そうニコッと良言い、片手にスマホを持った。
『これはこの前梁瀬くんが閉じこもってた時の録音です』
周りがザワザワとする中、瑠衣くんは言った。
『梁瀬くんが今、どんな気持ちでここに立っているかもこれを見ればわかると思います』
瑠衣くんは録音アプリを再生させた。