桃野、悩みなんでも解決します!1
―――そして、高校二年になる春。
「ねえねえ、私が恋したらみんな応援してくれるー?」
『望架に恋?!っぷ…、笑わせないでよ!』
「もーー!!!なんで葉菜はそんなに酷いこと言うのかなぁーー?!?!」
『まあ、確かに。今の望架には無理かもね』
「美希たんまでそういうこと言う?!」
『えー、私は応援してるけどなぁー…』
「さっすが、歩梨っち!!ありがと〜!」
『えー、確かに応援はするけど、そもそも望架って不器用だし〜』
私はその葉菜の言葉に胸がグサッと突き刺さった。う"っ…。
『そうそう、それにルックスまあまあで性格良いのに振るし』
『だねだね〜、しかもすごく鈍感なところあるしね〜』
グサッグサッと刺す刃に私は突き刺さり、思わず倒れた。
葉菜にしても、美希たんにしても歩梨っちにしてもみんなして、私と過ごす最後の日に酷いことばっかり…。