リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。
……ドキン。
イジワルな言葉とは裏腹な先輩の優しさに、鼓動が速くなる。
「……ありがとう、ございます」
「別にいーよ」
前を歩く背中にドキドキしながらお礼を言うと、少しぶっきらぼうな返事が返ってきた。
だけど選手や観客でぎゅうぎゅうの中を通るときも、先輩は「大丈夫か?」って何度も声をかけてくれて。
センパイ……やっぱり優しいな……。
どうして先輩は私の喜ぶことを知ってるんだろう?
こんな風に優しくされたら、もっと好きになっちゃうよ……//