愛を知らない一輪の花 〜after story〜


閉店時間になり、片付けに入る。
百合も配達業務を終え、明日の予約を確認する。

午前中の配送が多い様だ。
ゼンリン地図を広げて、配達先をチェックしていく。こちらに来る前に比べると、少しだけ道もわかってきたがまだまだだ。

付箋を貼っていると、

「百合さん、お疲れ様です。明日は配達結構あるみたいですね!私も明日は配達業務に回りますので二手に分かれましょう?」

そう声を掛けてきたのは、田中だ。

ここに来てから何かと気にかけてくれる優しい子だ。人間不足で、初めて本店の店番に立った時の桜井と田中は、本店スタッフの中で1番に百合を認め、駅前支店に通いラブコールをしていたのも田中だ。


「田中ちゃん!お疲れ様です。いいえ、そんなっ!田中ちゃんが店番から抜けたら店長が困ってしまいますよ。」


田中の提案に、慌てて断る。
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