愛を知らない一輪の花 〜after story〜

妊娠検査薬の窓枠に、クッキリと二本の線。

震える手で、それを手に取り何度も確認する。











妊娠していた。

百合は涙が止まらない。お腹に蓮との小さな命が宿った。嬉しさと不安でまた吐き気が起こり、便器に頭を突っ込む。








きっとあの時だ。

店に若い2人の男が来た、あの日の夜。
蓮は避妊をしなかった。


それで、またある不安がよぎる。
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