愛を知らない一輪の花 〜after story〜
駅前支店スタッフから貰ったであろう物を握りしめて、声を詰まらせる。
その中に、セレモニードレスを見つけた。
蓮は、優しく微笑み困ったように眉を下げた。
「透、、、来たんだ。子供達に着せるセレモニードレスは俺が買いたかったのに、、あいつ、もう買ったとか言うし。まぁ、、でも透には迷惑掛けてるし、、、。仕方ないな。」
少し照れたように頭をかいた。
「、、、きっと凄く似合います。支店長が持ってきて下さったセレモニードレス、、。着せるのが楽しみです。」
「、、、あぁ、そうだな。皆んな、楽しみしてるよ。会えるのを、、。」
2人でそっと百合のお腹に手を当てた。
そこは愛が詰まっていて、とても暖かかった。