愛を知らない一輪の花 〜after story〜


久美子から連絡を受け、先に病院に着いていた蓮が入り口で救急車を待つ。


車が着いた途端、駆け寄る。




肌寒い季節の筈なのに、汗が止まらない。
担架に乗せられ、病院内に入る百合を隣で着いて走る。

担架が通ったあとには、生々しい血の跡が続く。それを見て、蓮は震えた。



産婦人科医師も加わり、担架で急いで駆け抜ける。処置室に入り、医師が触診やエコーで診察を始めた。

その間も百合の手を握り、蓮は片時も側を離れない。



焦ったよう表情の医師に、状況を求める。
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