お姫様は俺のモノ②lovehistory
ーーーーー深夜、2時頃。


すすり泣く声で目が覚めた。


「グスン………グスン…」


えっ、何ー?


「姫………?」



寝ている姫が、泣いてる。



「い……やぁ、やめて。新くん」


無意識の内に、君は新を呼ぶ。


怖いと言う。


「か…………海くんッッ」


パチッ、と瞳が開かれ、涙が、頬を伝う。


「海くん、どこにも行かないで」


俺は此処にいるよーーーー


何が姫をこんなにした?



許せない。



あいつは仲間だけど、仲間じゃない。



「此処にいるよ。離れない。


一秒足りとも離れない」



君が愛しいーーーー



守りたいーーーーー



俺の名を呼ぶ声も…………

潤んだ瞳も…………



全部、愛してるーーー



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