私は先輩と恋をする。
「潤先輩。葵、やればできる子です!」

潤先輩の方を向いて、
胸の前で小さく拳を作ってみせた。

「じゃあ期待してる。」

ニヤッと笑って、

潤先輩は自分の拳を
葵の拳にコツンと当てた。


「はい!」


話してる間に
学校に着いた。

潤先輩と話してると
あっという間だ。

「じゃあまた放課後な。」

「はい、また放課後!」

手を振って別々の下駄箱に行く。

靴を履き替えて
階段を上って教室に向かう。



はあ、もう潤先輩に会いたい。

ついさっき
バイバイしたばっかなのに。



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