私は先輩と恋をする。
「言われなくても行きますよーだ。」

口を膨らましてプイッとする。

「ん、はよ行け。」

「なに?潤先輩に焼いてんのかこの野郎、可愛いおいっ。」

ニヤニヤしながら言うと

「はーなわけないじゃん。勘違い。」

「照れんなって。」

「照れてない。もう行って待ってるよ彼氏。」

行け行けと、体を押してくる。

「はいはい。行ってきます。」

手を振って教室を出た。

早く会いたい。
小走りで図書室に向う。


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