天神学園のお忍びな面々
「お待たせしましたの」

少しして、エレナが学食に姿を現した。

自分の居場所を知らせるべく、控え目に手を振る白雪。

「あら白雪、何も頼んでいませんの?」

「………………エレナ、私、ここ……」

「ええ分かってますわ、だから話しかけてるんですわっ」

ワンテンポ遅いのはテンプレ。

「待っていなくても、何か頼んでおけばよかったのにっ」

「…………」

「私はダージリンでも飲もうかしらっ。白雪は、ミルクティーにしとくっ?」

「…………」

「待っていて下さいなっ、食券を買ってきますわっ」

スタスタと歩いて行くエレナ。

「…………注文を………………取りに来ないの………………ああ」

注文の件を伝えつつ、食券について同時に理解した模様。



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