天神学園のお忍びな面々
このリュークという男とて、自分と同じように腹出し爆睡部に無理矢理勧誘された者でしかない。

仲間意識はなかった。

しかし日々リカに挑み、毎日のように叩きのめされて床に突っ伏して呻いて。

稽古の後はこうして共に対策を練る。

1人で試行錯誤し、1人で挑んでいたこれまでの日々とは違う。

もっと言えば、リカとてそうだ。

勝手に師匠を名乗るおかしな女でしかなかったが、その稽古の日々は、確実に龍鬼を強くしている。

はじめから自分は強いと思っていた。

悪魔と吸血鬼の血を引く自分に、人間から教わる事など何もないと思っていた。

だから他者と交わる事などしなかったし、交われば傷付けてしまうだけだと思っていた。

他者との交流が、今は悪くない…。

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