天神学園のお忍びな面々
「リューク…貴様には甲斐という方が通りが良いか…奴も美緒も、今は天神学園に通っている。俺達と共に切磋琢磨し合う仲だ。リュークは龍娘流という武道を習得中でな…気に入らんが…フン…なかなかやるようになってきている」

牡丹の言葉に、驚愕を隠しきれない豆柴。

「甲斐が、将軍家御子息…美緒様が…姫ではない…ですと…?」

「行ってみりゃわからぁな」

蘭丸が、ヒョイと豆柴の首根っこを摑んで猫の子のように持ち上げた。

「お前さんも天神学園に来るといい。リュークやオパーイちゃんにも、久方振りに会いたかろ?」

「な、何をするです!放すです!放すです!」

わちゃわちゃと暴れる豆柴を摘まみ、文字通り持ち運ぶ蘭丸。

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