天神学園のお忍びな面々
「よし、じゃあこうしようぜ!」

龍鬼がバシッ!と膝を叩く。

「ゴールデンウィークには、全員でバーベキューって事でどうだ!」

「……思い切り話の腰を折るな、お前は」

胡乱な目をするリカ。

「だって、折角の連休だしよ、天気もよさそうだしよ、河川敷にでも行って外で飯食おうや!リュークんとこ金持ちだろ!予算頼まぁ!」

「な、何、いや、ああ…将軍に打診してみる…」

何だこの流れ。

生真面目なリュークはついて行けず、催促に応じてしまう。

金蔓にされそうなタイプだ。

「いいのか?」

リカが龍鬼を指差すが。

「……日常生活に支障を来たすとかはなさそうだから……問題があるかないかで言えば……ない……ただ……」

「ただ?」

「…………」

白雪は、リュークと肩を組みながら笑う龍鬼を、死んだ魚の目で見た。

「……アレ誰?……って感じ……」

確かに。

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