天神学園のお忍びな面々
「それでは、天神女子会定例会合を始めるのですっ」

天神学園学食。

いつものように食堂のテーブルの上に立って声を張り上げるエレナだが、集まった会員達は、誰も彼女を注視しない。

視線は全て、低身長ミジンコドちびの男子に注がれる。

「傾注っ」

「「「……」」」

「傾注ですってばっ」

「エレナ会長っ!」

ここは物怖じしない、空気読めない、何なんだこのワンコロ、豆柴が挙手する。

「何ですかこの小動物はっ?」

「小動物とは失礼なっ」

低身長ミジンコドちびの男子がムッとする。

「俺には朝来帰 マモル(あさらぎ マモル)という立派な名前がある。許婚の前で、侮辱は止してもらおうか」

「許婚ですか、大きく出ましたね、誰のですか妄想彼女ですかそうですか」

挑発する豆柴に、マモルも乗る。

「妄想ではないっ!俺はエレナ殿の許婚だっ!」

「「「イイナヅケーッッッッッッ?」」」

声を揃えて発声する、仲良し天神女子会の面々。

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