天神学園のお忍びな面々
「緊急動議!」

エレナを押し退け、急遽美緒が天神女子会会長代行を務める。

これは一大事だ、東京裁判だ、被告朝来帰 マモル。

「判決は……死刑……」

白雪が、ボソッと呟く。

今朝の白雪さんは、えらくブラックでいらっしゃる。

エレナ大好き白雪としては、ポッと出のマモルにお姉ちゃんを取られた気分なのだろう。

「まぁ待って下さい白雪先輩、ここはマモル先輩の言い分も聞いてみましょうよ」

流石は天神の良心の美緒、どんな相手にさえ公平だ。

「俺は…」

女子会の面々を前に、マモルは主張する。

「この度、夕城 エレナ殿のお婿さんになるべく、夕城分家のお宅に居候させて頂く事になりました」

「「「死刑、死刑、死刑ーっっっっ!」」」

判決は下りました。

マモルは控訴する方針ですが、多分棄却されるでしょう。

< 583 / 760 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop