天神学園のお忍びな面々
違うのですか?と言わんばかりに。

ミ〇フィーのようなアホみたいな顔をしてエレナを見る豆柴。

どうやらアホ同士、お似合いの2人らしい。

「いいですか、全く…」

更に深い溜息をつくエレナ。

「炎天下で潮流の速い場所を遠泳した後、お酒で水分補給のつもりですか。更に言えば飲酒した後に海に入るなど言語道断。未成年の飲酒は言うまでもなし」

何から何まで間違っている。

そしてそれをスルーして飲み方のお行儀悪いとか。

揃いも揃って阿呆な愛玩犬と飼い主だ。

「誰が飼い主ですかエレナさんっ」

「このような駄犬を飼った覚えはない」

「反論だけは息が合っているのですね…」

呆れたように、エレナはマモルを連れ添って歩いて行く。

「もういいですわ…豆柴、その阿呆の倅をよく見ていておやりなさいな」

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