One Night Lover
店を出ると華乃は海斗とキスしていた。

竜は声をかけずにその場を去った。

華乃と海斗が店に戻ると藤ヶ瀬の姿はなかった。

「帰ったよ。

海斗には負けたってわかったみたい。」

ハルちゃんはそう言って藤ヶ瀬が飲み干したワインのグラスを片付けた。

華乃は週末、海斗と温泉に出かけた。

海斗のリクエストの客室露天風呂付きの海の見える旅館だ。

「華乃ちゃん、早く入ろう。」

部屋に着いて、仲居さんが挨拶し終わると
海斗はすぐ部屋に鍵をかけ
華乃の着ている服を脱がした。

そして露天風呂に2人で入った。

「うわぁ!海ものすごいね!」

喜んではしゃぐ華乃を後ろから抱きしめた。

「華乃ちゃん、結婚しようか?」

その言葉にビックリして振り向いた華乃にいきなりキスをした。

そして露天風呂の中で裸のまま華乃の指に握りしめていたダイヤモンドのリングを嵌めた。

「結婚して…子供作ろ。

いや、今すぐ子供作ろ。」

華乃の返事を待たずに海斗は華乃にもう一度キスをしてその肌に触れる。

華乃の身体に舌を這わせて

「だから華乃ちゃんも俺を愛して。」

と華乃にキスををねだった。

「海斗くん…好き。

溶けちゃいそうなくらい好き。」

そして海斗と1つになった。



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