One Night Lover
次の日、華乃は海斗の部屋から出勤した。

「海斗くん、どうだった?」

「インフルエンザでした。」

「華乃、ヤッてないよね?」

「え?」

「うつったら大変じゃない!」

「大丈夫ですよ。

ちゃんと消毒とうがいしましたから。」

「え?ヤッたの?」

「え?やってませんよ。」

梨沙とのそんな下らない会話が現実になったのは3日後だった。

華乃は午後から急激に具合が悪くなって
梨沙に返された。

「ちょっと!海斗くん、華乃ちゃんに何してくれたの?
インフルエンザうつったみたいよ。」

「え?」

海斗はそれを聞いて深夜仕事が終わってから華乃の部屋に行った。

「華乃ちゃん、俺、海斗!」

華乃は這うようにしてベッドから出てドアを開けた。

「マジで?大丈夫かぁ?

俺のせいだよね?

マジかー?

医者は?病院には行った?」

「会社の帰りに行った。」

海斗が華乃のおデコに自分のおデコをつけた。

「うわっ!かなり熱いな。熱あるよ。」

「…わかってる。」

今度は海斗が一晩中側にいて華乃の看病をしてくれた。

朝起きても熱は下がってなかった。

海斗は昼からお店に出勤しなきゃならない。

その時、華乃を訪ねて健がやってきた。

「え?あ、ハルさんとこの…」

「あー、華乃ちゃんの元婚約者の…健くん?」

「何でここに?」

「華乃ちゃんのインフルエンザ、俺のだから。」

健はそれを聞いていい気持ちがしなかった。

「あの…華乃とは…?」

「あー、俺と華乃ちゃんの関係?

何だろ?sexありの友達です。」

「え?」

健は一気に不機嫌になって帰ろうとすると
海斗が引き止めた。

「あ、俺、仕事行くんで華乃ちゃんのこと宜しくお願いします。」

そう言って海斗は部屋を出て行った。

「え?、おい!」

健は仕方なく華乃の側にいた。

華乃は眠っていたが、辛そうだった。

「どういうことだよ。

他の男って…何考えてんだよ。」

健が怒っているのも知らないで華乃は眠り続けた。






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