運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
今日は、八月二日。
近くの河川敷で大きな花火大会がある日だった。
私も三ヶ月前まで付き合っていた彼氏と行く約束してたな。
その彼とは私の仕事が忙しくなって、すれ違いの日々が続いた。
結果、彼には自分の職場で好きな子が出来たと振られてしまったので、その約束は果たされることはなくなったけど。
二十四歳。
さすがにまだ彼との結婚までは考えていなかったけれど、いつかはと夢は見ていた。
でも、今の私は彼氏もいない。
楽しみもない。会社と家を往復する日々。
私も寿退社をして、出産してお母さんになりたい。
同期や先輩達を見ていて、キラキラと夢は膨らんでったのに、そんな夢はまだまだ叶いそうになかった。
なんだか、このまま帰りたくない。
鬱々とした気分で帰っても病むだけ。
窓の外から聞こえる花火はここからは見えない。でも、屋上ならもしかすると花火が見えるかもしれない。
一度も足を踏み入れたことないけれど、行ってみよう。そう思って私は、部署の戸締りを済ませた後、非常階段の重たい扉を開けた。
「うわーっ、綺麗」
屋上まで階段を上り、ドアを開くと目の前にはキラキラと輝くネオン。
ここがオフィス街ということもあり、高層ビルの灯りが宝石のよう。でも周りにこのビルよりも高いビルが多いので結局花火は見えなかった。
近くの河川敷で大きな花火大会がある日だった。
私も三ヶ月前まで付き合っていた彼氏と行く約束してたな。
その彼とは私の仕事が忙しくなって、すれ違いの日々が続いた。
結果、彼には自分の職場で好きな子が出来たと振られてしまったので、その約束は果たされることはなくなったけど。
二十四歳。
さすがにまだ彼との結婚までは考えていなかったけれど、いつかはと夢は見ていた。
でも、今の私は彼氏もいない。
楽しみもない。会社と家を往復する日々。
私も寿退社をして、出産してお母さんになりたい。
同期や先輩達を見ていて、キラキラと夢は膨らんでったのに、そんな夢はまだまだ叶いそうになかった。
なんだか、このまま帰りたくない。
鬱々とした気分で帰っても病むだけ。
窓の外から聞こえる花火はここからは見えない。でも、屋上ならもしかすると花火が見えるかもしれない。
一度も足を踏み入れたことないけれど、行ってみよう。そう思って私は、部署の戸締りを済ませた後、非常階段の重たい扉を開けた。
「うわーっ、綺麗」
屋上まで階段を上り、ドアを開くと目の前にはキラキラと輝くネオン。
ここがオフィス街ということもあり、高層ビルの灯りが宝石のよう。でも周りにこのビルよりも高いビルが多いので結局花火は見えなかった。