自分で決める!!!
「進!!」
「ありがとう……。
進くん」
「いえ」
進くん……。
ごめんね……。
「そういえば姉ちゃん……。
貯金通帳とキャッシュカードっていつもバッグの中に入れてんの?」
私はすぐに黒のバッグを開けると中を探る。
「姉ちゃん?」
そして、財布を開ける。
「どうかしたんですか?」
「ない……」
「ない? 何が?」
「うん…………。貯金通帳とキャッシュカード……」
「無くしたんですか?」
「違うよ。
実家に送った荷物の中に入れたんだろ?」
「うん………。多分そう………。
いつも小さい水色の箱の中に入れてたから……」
「良かったな。進」
「まぁ…」
「勝手に決めるな!!!」
「決まりだろ。
財布にはお金少なくしか入ってないんだから」
「あるよ!!!」
「千円だろ?
姉ちゃん、いつもそれぐらいしか財布に入れてねぇんだよ」
「うるさい!!!」
「姉ちゃん、決めろよ。
実家に帰らない。
友達の所に行かない。
ホテルには泊まれない。
なら、もう選択肢は一つしかないだろ」
「……うん………」
「姉ちゃん」
「うん………。
私は……
一週間だけ…進くんと一緒に居ます」
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