ー人造人間の奇跡ー
映し出された空間に幼い頃の時雨が映し出された

アリア「ここから彼は少しずつ…もう心は壊れていたの…さぁ 一緒に見ましょう」

私は黙って頷き見る

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昔々 月の神様が新たに誕生した

その神の名は月詠時雨 またの名は月神

生まれた時から類い稀な強き力と美しい容姿をしていたが

ただ一つ可笑しな所があった

それは〝感情の欠落〟

表向きはいつもニコニコ笑って皆からも好かれていたが

周りに誰もいなくなると

一切笑わずただボーと一日が過ぎるの待っていた

そんな息子を心配した母親 月の女神 ルナは
どうにかしようとした

ルナ「時雨…貴方はどうして…偽りの笑みしか出さないの…?」

時雨を抱きしめ泣きそうになりながら

時雨「母さま?僕はいつも笑顔でいい子ですよ?偽りの笑みなんかしてないですよ?」

また偽りの笑みを浮かべ母親を安心させようとした

ルナ「…ッ!時雨……」

もう何も言わずただただ抱きしめた

誰かこの子に感情…愛を教えてあげて下さい

母親の私には…できない…

するとあの神様が現れた……
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