ー人造人間の奇跡ー
次の日から

心を通わせるためカルデァル国にへと

足を運ばせる

時雨「牢屋……成長しない燐様…うん お菓子でも持っていくか!」

月の都で有名な 星の涙 金平糖を持っていく

牢屋の扉を静かに開けると

スヤスヤ眠る燐がいた

時雨「…涙の跡があるな…」

スッと手を伸ばし目元に触ろうとしたら

すぐに目を開け距離を開けられた

燐「ヒッ……!!」

完璧に怯えている

俺はとにかく警戒心をなくそうと

持ってきた金平糖を見せる

時雨「燐…ほら 甘いもの食べないか?」

優しく微笑みかけ 二人でいる時だけ

呼び捨てで呼びながら

燐「……?甘いもの…?何…ですか?それは…」

おそるおそる近寄って来て

金平糖をジーと見ている

時雨「?金平糖知らないのか?…食べてごらん」

燐の口元に近づける

燐「……もぐ……!甘い…初めて食べた…」

口を開き少し笑い食べてくれた

時雨「よし…♪まだまだお菓子いっぱい持ってくるからな?」

燐の頭を撫でる

燐「あ…りがとう…月詠様……ゲホゲホ…!」

お礼を言ったその時 金平糖を吐き出してしまった

時雨「!?おい!大丈夫か!?」

燐「…やっぱり…ダメです…ごめんなさい…私…

食べ物食べたことないんです」

衝撃的な事を言いながら全て吐き出した

時雨「!?一回もか!?だから…成長してなかったのか…」

ようやく納得ができた

幼い少女は女神だから

食べなくても大丈夫な体

それを加奈が作り上げ成長を止めた

あまりにも

ひどい状況だった
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