お気の毒さま、今日から君は俺の妻

 焦ったが龍一郎はそのまま無言で階段を駆け上がる。


「ひゃあああ~!」


 階段から落ちたらちょっとした怪我では済まされない。澄花はガタガタと揺らされながら、必死に落ちまいと龍一郎の背中のシャツをつかむ。


「お、お、落ちる!」
「なにを言っている、落とすわけないだろう」


 龍一郎はそうあっさりと答えると、ガチャリとドアを開け寝室に飛び込み、澄花を背中からベッドに下ろして上にのしかかった。

 両手首が頭の上にぬいつけられ、あっという間に身動きがとれなくなる。

 澄花はとっさに叫んでいた。


「どうしてそうあなたは、いきなりなんですかっ!?」


 いきなり担ぎ上げられて、階段から落ちるかと真剣に恐怖を覚えた。

 龍一郎には毎回驚かされてばかりで、場所や状況は違うとはいえこの流れには見覚えがある。


「それはこっちのセリフだ」
「はいっ?」

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