お気の毒さま、今日から君は俺の妻

 天空の間には最終的には二、三百人規模の招待客がいたようだ。ステージの上では、CMのイメージキャラクターを勤めている新進気鋭の美人女優や、政治家などが、司会者の民放女子アナウンサーの司会で紹介され、トークを繰り広げていた。


「先輩、ちょっとお手洗いに行ってきます~」
「ひとりで大丈夫?」


 気が付けば一時間近く食べたり飲んだりしていたせいか、珠美の顔はアルコールで真っ赤に染まっていた。


「はいっ、大丈夫ですっ! てか、立ち飲みってアルコール回るんですよね~えへへ~」


 澄花の問いにビシッと敬礼をして応え、珠美は笑いながら、フラフラした足取りで出口へと向かう。


(本当に大丈夫かな……)


 澄花はいわゆるいくら飲んでもまったく酔わないザルだが、珠美はお酒が好きな割にはしっかりと酔うタイプで、粗相をするところは見たことがないが少し不安になってくる。


(トイレで倒れたりしたら大変だし……やっぱりついていこう!)


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