お気の毒さま、今日から君は俺の妻
「龍一郎さん……私、あなたを愛してま……っ、んんーっ!」
シートベルトを外して、身を乗り出すようにして近づいてきた龍一郎に、唇をふさがれる。
(話がちがーーーうっ!)
ポカポカと肩を叩いたが、龍一郎はクスクスと少年のように笑いながら、唇を押し付けたままささやいた。
「すまん。あんまりにも一生懸命で、可愛くて、つい……」
「つ、ついって……もうっ……」
どうやらからかわれていたと気づいた澄花は憤慨するが、
「俺はきっと一生こうだな」
と、龍一郎は機嫌よく笑う。そしてふと、真顔になってゆっくりと顔を離し、澄花の頬を指でなでる。
「君を愛して、愛されて、君をこうやって近くで見つめられる。幸せだ……。本当にありがとう」
その言葉はまっすぐに澄花を包み込んだ。
「これからもずっと俺の側にいてくれるか」
「龍一郎さん……」