お気の毒さま、今日から君は俺の妻

「じゃあ俺を愛してる?」
「あっ……」


 じっと見つめられて、頬に熱が集まる。
 ねだるように問われて、心臓が跳ねる。

 ネイビーブルーの瞳が、澄花に答えを出せと迫ってくる。


「あっ……愛してます……もちろん……」


 澄花は真っ赤になりながら、うなずいた。

 だが龍一郎の口から帰ってきたのは、

「もう一度言ってくれ。名前とセットで」

 と、まさかのダメ出しだった。


「ええっ……」
「言葉にしなければ誤解されたままだと教えてくれたのは君だ。愛されなくてもいいなんて嘘っぱちだ、君に愛されたい」


 そんな切ない目、声でそう言われたら、澄花も応えるしかない。

 そう、澄花だって龍一郎に幸せな気持ちでいてほしいし、安心させたいと思っている。だからきちんと言葉に出して伝えると約束したのだ。


(自分でそうするって決めたんだしっ!)


 唐突だと戸惑っても腹をくくるしかない。澄花は照れる気持ちをぐっと追いやって、龍一郎を真剣に見つめ返す。

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