ただ、そばにいたいだけ。






わたし以外にもいっぱい彼女みたいな人いるくせに。


わたしのこと、好きじゃないくせに。


そうやって優しくするんだもん。




嬉しくて勢いよく返事をするわたしに、


「っ……うん!」



「ん」


彼ははそっけない返事を返した。



だけどちゃんとわたしのペースでついてきてくれる新くんを、もう怒ってるなんて思わなかった。
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