❆LastChristmas❆
「…お疲れ様です。」

その瞬間、ヒヤッとした冷たい空気が流れ出た。

「…今の見てましたか?」

「…え?」

「…細田さんも覗き見なんて趣味悪いですね。」

「…覗き見なんか!」

「ま、どっちでも良いです。…細田さんクリスマスイブ佐藤さんに誘われてるんですよね?」

「…何で知って!」

「私も誘われましたから♡」

…え?

清水さんも…?

「…さっきそれで話してたんです♡」

嘘…。

「だから、私が代わりに行くので細田さんはたーっぷり元カレさんとクリスマス過ごして下さいね♡」

あたしは、思わず固まってしまった。

「それじゃ、失礼しまーす♡」

そして、清水さんは去って行った。



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