❆LastChristmas❆
会社を出ると、車が用意されていた。


「乗れ。」


「は?」


「車で行くから。」


…車で!?


密室じゃん!


「いや、さすがにそれは…。」


「何遠慮してんだ。ほら。」


副社長に背中を押され、私は強引に車に乗せられた。


(もう!強引なんだから!)


「よし、行くぞ。」



そう言って副社長はエンジンをかけた。


キキ!



そして私達は出発した。



2人だけのこの密室がまたドキドキした。


「…何かお前大人しいな?緊張してんのか?」


(するわよ!こんな密室だったら!)


「べ、別に…。」


なんて可愛くない態度をつい取ってしまった。


…こう言う時、なんて言えば正解なんだろ…。


恋愛経験がない私には分からないよ…。


(…副社長、格好いいな…。)


「…俺の顔になんかついてんのか?」


「え?」


「さっきから見過ぎだろ。」


「ご、ごめんなさい!」


運転する姿に、あたしは思わず見とれてしまっていた。

そしてその後は何も話せなかった。

しばらくして…

「…よし。着いたぞ。降りろ。」


副社長に言われ、あたしは車から降りた。


着いたのは


…え?


何ですかここ…。


いかにも、セレブが集いそうな 


高級ブティックだった。


「…副社長?」


「よし、行くか。」


ええー!?


そしてあたしは副社長に連れられ、高級ブティックに入った。
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