この恋が実るなら
【この恋が、実るとき】


この日、寧々は今日これから起こる出来事に、自分の事のようにドキドキしていた。


ついに山口と実花が結ばれるのだ。
可愛くて仕方ない後輩が、長い間山口に想いを寄せているのはずっと感じていた。
その彼女の事が好きだと、山口から告白されたのは少し前のこと。
その時は嬉しくてニヤケ顔が止まらなかった。


山口から告白された実花は、どんな顔をするんだろう。
どんなに幸せだろう、と妄想に耽る。


でも、こんな事を知らない実花が、最近ずっと元気がない事にも気付いていた。


山口が自分の事をかつて好きだったなんて、未だに全く気付いていない寧々は、実花が元気がない理由がわからない。


一方実花は、山口が今日告白する相手は、寧々だと思い込んでいる。
そして、最近仲の良い2人がうまくいってカップルになる事を予想しているのだ。


「実花ちゃん、今日の激励会、楽しみだね!山口くん、ついにチームリーダーだもんね。」


元気に声をかけるが、実花の反応は薄い。



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