この恋が実るなら
「あ、実花ちゃんから聞いたのかな。そうそう、友達の仕事関係の人とご飯行って・・」
言いかけた言葉を遮るように続けた。
「その人と、付き合うんですか。」
そうじゃないと言ってほしい。
寧々さんの目は戸惑いでいっぱいだ。
なんで俺がこんなことを聞くのか不思議に思ってるに違いない。
「うーん、長いこと恋愛してなかったから、なんだか、好きとか、まだよくわからないというか・・」
そう言って、寧々さんは
ははは、と笑う。
とりあえず、もうどうにかなってるかもしれないという不安は拭えてホッとする。
「ねね、それより、山口くんこそ金曜日、実花ちゃんを送ってくれたんでしょ?何かなかったの??」
興味津々で尋ねてくる寧々さんに、イライラする気持ちを隠せない。
「別に何も、ないですよ。」
ついまた不機嫌モードで答えてしまった。