恋は盲目、愛は永遠
気になる唯子の様子は、唯子が寝た後、サキさんかみさえさんが私のスマホに連絡を入れる形で報告を受けていた。

食事の量が減っている。
あまり笑わなくなった。
目に見えて元気がない。
それなのに私たちに心配かけまいと、元気に振舞っています。

私はそんなことを聞きたいんじゃない。
だがそれが事実。
やはり私が強引すぎたのか。
この私が唯子をそんな目に遇わせているのか・・・。

「今結婚やめても、結婚したっていう事実はもう消えないんすよ。だったらこれからの唯子ちゃんの幸せを考えてください!それが唯子ちゃんの夫としてやるべきことでしょ」
「そうですよ。今の坊ちゃまは、ご自分が何者なのか、完全に忘れてしまっています。坊ちゃまに仕える私でさえ嘆かわしく思っているのに、奥様である唯子ちゃんは、一体どれほど心細いことか・・・」

自責の念にかられて、いつの間にか落胆と後悔を表に出していたのだろう。
翼と直樹から渇を入れられた私は、はっきりと目が覚めた。

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