恋は盲目、愛は永遠
でもやっぱり鈴太郎さんを呼び捨てになんて、できませんよ!
そして鈴太郎さん自身、「さん」がつく分、唯子の声を聞いていられるから、今はさん付けでもいいと思っている。

それを聞いたとき、私の頬がポッと赤くなったのは、言うまでもない。
でもそういう会話を、君子さんと、しかも私本人がいる目の前でされるのもちょっと・・・照れる。

やっぱり伊集院家の方たちは強いなと思った。

こういう強い人たちばかりだったから、鈴太郎さんは私をご家族に会わせることを、延ばし延ばしにしていたのだ。
ただでさえ環境が激変した最中、夫の家族に会わせる。
しかもそれはあの伊集院家。
というのは、私の心身が持たないだろうという鈴太郎さんの配慮だった。
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