恋は盲目、愛は永遠
「俊也」
「なに鈴太郎さん」
「私に何か言うことはないか」
「何を?鈴太郎さんの留守中に、唯子に会い・・・」
「唯子様、と呼べ」

げ!俊也さん(こいつ)すでに・・・やばい。
坊ちゃん抑えて!!

「唯子と呼び捨てにしていいのは、この私と義父上だけだ。そのことは私の妻から聞いてるはずだが」
「いいじゃん別に。俺たち友だちだし」

ぐわっ!俊也さんそれわざと?絶対わざとだよね?そうだよね?
坊ちゃん挑発してるし!

「この私がそんなことを認めるとでも思っているのか」
「別に鈴太郎さんが認めなく・・・」
「鈴太郎様と呼べ」
「はぁ?何言ってんの?」
「おまえには唯子と同じ呼び方をされたくない」
「俊也っ。おまえは唯子さんに何かしたのかっ?!」と焦った声で囁く博様に、俊也さんは「別に何も」とつぶやいた。

それを坊ちゃんが聞き逃すわけないじゃん?
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