恋は盲目、愛は永遠
「私の妻である唯子に手を出そうとするとは。愚かな真似をしたな」
「あ、だから・・・」
「唯子の魅力に気づいたことは褒めてやろう。だが出すぎた態度を取っておいて、この私が許すとでも思ったか」
「えっと、鈴太郎君・・・」

冷や汗かいて青くなってる博様は、坊ちゃんを止めることができませーんっ!
てか、こうなったらもう、誰も止めることができないよな・・・。

「確かに左近条家は高名な家柄だ。立派な企業をたくさん経営している。社会貢献度も高い。しかし・・・私は伊集院鈴太郎。唯子の夫だ。この私が最愛の妻を侮辱されて黙っているとでも思ったか?それとも私ごときに簡単にやられるような器ではないと自己過信していたか?」

そう言って俊也さんを睨みつけた坊ちゃんは、なぜか巨人並みに大きく見えた。
というか、この部屋いっぱいに、その存在感を充満させていた。
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