恋は盲目、愛は永遠
赤くなった顔を隠せなくなった私は、気持ち目を伏せて、「なぜ私なんでしょうか」と鈴太郎さんに聞いた。

「理由がいるのか?」
「その・・・私、20も年下ですし・・・」
「お互い子は作れる年齢だ。気にするな」
「がっ!ち、えっ!」と意味不明な叫びを上げる私は、恋愛経験が全然ないと見透かされているに違いない。

「ちなみに、私にも生殖能力はちゃんとある」
「だっ・・・そっ!そんなことを聞いてはいませんっ!」
「だが結婚するにあたって大事なことだろう?唯子はすぐにでも子どもがほしいか?」
「えぇ!い、いえっっ!!いいえっ!!!」

私は全力で否定するため、言葉で言った後、思いきり顔を横にブンブンとふった。

「そうか。実は私もすぐにはほしくないんだ。まずは唯子を思いきり堪能して・・・」
「だだだだ・・・そ、それ・・・あの、でも、結婚なんて・・・」

いくらなんでも飛躍しすぎだ!!!
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