一途な社長の溺愛シンデレラ

 竜崎は唖然としている私と目を合わせた後、いつものように軽い笑みを浮かべた。

 社長の手をどけるようにして起き上がり、席を立つ。

「心配しなくても、もう触りませんよ。今思いっきりフラレたとこなんでね」

 乱れたネクタイを直しながら、いたずらっぽく笑う。

「それにしても結城さん、日に日に独占欲が増してません?」

 社長はちらと私を見ただけで竜崎に目を戻し、真剣な顔のまま言い放った。

「そうだな。早く自分のものにしたくて、たまらないよ」

 竜崎が驚いたように眉を上げる。それから、小さく笑った。

「さすが、筋金入りですね。完敗ですよ」

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