共同生活
俺が憤慨していると、奈々さんが笑顔で俺の頬にアイスを押し付けてきた。


「冷たっ!」


「今日はありがとね、これあげるからそんな怒んないの。」


そう言われると怒ってるのが馬鹿らしく思えてくるな...と思いながら俺はアイスを開けて食べ始める。


「美味しい?」


「はい、美味しいですよ。」


「アイス一個で機嫌直るなんて本当子供...」


そんな奈々さんの声が聞こえたような気がしたが、アイスが美味しかったので聞かなかった事にした。






家に着いた俺達は、買ってきた食材を大型な冷蔵庫に詰めていく。あれだけの量を全て飲み込む冷蔵庫に俺は驚愕した。


「今日はカレー作るわよ!ナオも手伝ってね。」


そう言って奈々さんはエプロンをする。モデルのようなスタイルなのでエプロンをしても似合う。
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