お見合い相手は無礼で性悪?
どの位そうしていたのか・・・
大きな手に宥められた背中が温まって
穏やかに落ち着く気持ちが
心ごと解したころ
『愛華・・・』
『ん?』
彼の肩に埋めていた顔を離すと
オデコに口付けた彼は
『俺、眠い』
眠そうな目を向けてきた
『うん』
ゆっくりと身体を起こし
繋いだままの手を引かれてベッドルームへ
足を進めるほどに高鳴る鼓動は
身体を駆け巡って耳に届く
細工の施された扉の中に入ると
大きなベッドが目に飛び込んできて
緊張で動けなくなった
分かりやすく動けない私を
ひょいと抱き上げた彼は
躊躇いを吹き飛ばすようにベッドの真ん中におろした
『愛華・・・』
目を細めて微笑む彼の頬に
そっと手を当てる
その上に手を重ねた彼は
もう一度優しく微笑んだ
ドキドキはピークなのに
その彼の笑顔に心は落ち着きを取り戻していた
ゆっくりと目蓋を閉じたのを相図にするように
柔らかな唇が重ねられた
背中に回されあ手にサポートされて
シーツの上へと崩れ落ちた
深くなる口付けに
合わせるのがやっと
それでも
彼に教えられた通り
ゆっくりと鼻で息をしながら
応えるつもりだったのに
口付けが深くなるごとに
頭の中は真っ白になって消えた
絡めた指
夢中になる口付け
耳から入る水音に
身体が熱を帯びてくる
やがて、ゆっくりと指が解かれると
彼の長い指が肌に触れた
『・・・っ』
思わず開きそうになる唇を慌てて引き締める
少しずつ露わになる肌に彼の熱い吐息を感じていた
『綺麗だよ』
甘い言葉と
肌に落とされる口付け
ゆるりと滑る舌先に
身体の奥から吐息が漏れた