漆恋を解く僕たちは。
『これを部屋に飾ろうと思うのだけれどどうかしら?』
そう言おうと思ってふと見上げるとバチッと目が合った。
────!!
彼のいつもよりもずっと柔らかい笑顔にドキッとしてしまう。
愛しいものを見ているように優しく細められた瞳には一輪のネモフィラを手に持った私が映っていて・ ・ ・
゛雅也さんはいつもこんなに優しい眼差しで私を見ていたの…?゛
「…ネモフィラはお嬢様にとてもよくお似合いですね。」
「え・ ・ ・?」
「美しいものを見つけて愛しいと思える方はとても素敵です。」
雅也さんはそう言うともう2本のネモフィラを摘んで手渡してくれた。