年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*


涙を流しながら透を見つめ、微笑む。


「そうですね。、、少し冷静に考えればわかる事でした。こんなに好きなのは私だけですもんね、、?」


その表情を見た途端、彩葉の肩を掴む。


「彩葉っ、、!」


珍しく声を上げ、表情を激しく歪める。

そんな透の両手をそっと握り肩から振り払う。




「今日はここから帰ります。失礼します。」


そう言うと、車から飛び出した。



慌てて手を掴もうとするが、空中を切った。
車から出て、辺りを見回すが姿が見えない。



手を握りしめ、拳が震える透の姿があった。
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