好きだよ。
連れてこられたのは体育館倉庫だった。

「単刀直入に言うと、俺は君が好きなんだ」

とにこりと笑いながら言う彼。

「すみません…名前は?」

と聞くと

彼は笑って

「俺の名前知らないんだー」

「俺は、柳 亜紀斗ーヤナギ アキトー」

よろしくねっと付け加えて笑う彼。

よく笑うなぁと思ったその時。

真顔になって、

「で、返事は⁇」

温度差が、すごい…。

けど私はまだ、彼を忘れられないから。

「あのっ…すみません。好きな人がいるので。」

正直に、言った。これでいいよね…?

「…」

柳君は下を向いてた。

「や…柳君⁇」

ドンっ!


えっ…?何が…起こった?

柳君に押し倒された状態で柳君の顔が…


怒ってる。
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