君の指先が囁いてる
お腹いっぱいになった俺達は少し歩く事にした



またも茜ちゃんのエスコートで(笑)



近くの公園のベンチに座り話しをした



『翼君は好きな子いるの?』


『好きな子は、いないよ、俺は目が見えないし結婚も、しないよ』


暫く無言が続いた


茜ちゃんが口を開いた



『翼君、目が見えないのを言い訳にしてない?目が見えなくても結婚してる人は沢山いるよ』


俺は何も言えなかった



俺.....


言い訳かな???



『茜ちゃんは目が見えない人と付き合った事ある?凄く大変な事なんだよ、簡単に言い訳してるとか言うな』


俺は怒鳴ってしまった


俺の目が見えないで一番、苦労したのは母ちゃん


苦労した母ちゃんを見たから結婚したくないと思った



『茜ちゃん、怒鳴ってごめん』


俺は茜ちゃんを置いて帰った









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