君の指先が囁いてる
茜の家の前に着いた

家のチャイムを感で探しチャイムを押す

茜の声が聞こえた


少しホッとした


『翼、上がって』


『お邪魔します』


俺は杖をしまい靴を揃えて上がった



どうやらリビングに通されたようだ


空気が重く感じた


『お父さん、お母さん、私の彼氏の翼君だよ』


無言だった....


やはり俺は歓迎されてないようだ


当たり前だよな?


自分の娘が目の見ない男を連れてくるだけで良い気分しないよな....


俺は帰ろうとした


『茜、今日は帰るよ』
『翼....
ごめん』

『気にするな』

俺が帰ろとしたら茜の両親が口を開いた



『翼君、逃げるのかい?茜の事が本当に好きなら逃げず男らしく話しをしたら、どうだ?』


茜の親の言う通りだ

俺は返す言葉も無く座りこんだ



俺は茜が大好きだ


茜が居ない人生なんて考えられない


逃げるな翼


自分に言い聞かせた


茜....


俺、認めてもらえるように頑張るよ



茜は心配そうに俺の顔を見てるに違いない


茜の視線を感じた








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