白い騎士
そうすると嬉しそうに目を細めるのがまた可愛いんだよな、、、
「てかさ、もうだいぶ遅いよ、?俺風呂行ってくるわ」
そう言って怜也が出ていった。
なんで二人きりにするかな、、
俺の部屋で、、
なんか居づらい、
「まあ、そろそろご飯できるだろうし」
とりあえずこの状況をどうにかしたい、、
「う、うん」
そうしてりほちゃんの手をとって立たせる。
すると
「ぅわっ!」と小さく声を上げ、りほちゃんが転んだ。
咄嗟に受け止めようとするとりほちゃんが俺に抱きつくような格好になった。
「あ、ご、ごめん、。足痺れてて、、」
何故かずっと正座してたりほちゃんは当然のことながら足が痛いらしい、、
いや、どうすれば、?
俺の心臓今までにないくらい速いし、、
ばれるって、、
あの足が痺れたのが治りかけの痛さの波がつよくなったらしく、俺の胸の辺りに顔をうずめて、服をつよく握る。
そのとき、
ガチャ
「さく~そういえ、ば、、、っておじゃましました~」
バタン。
「いやいやいやいやいや!ちょ、りょう!?ちがう!誤解だ!」
「なにが?上手くいったんじゃないの??」
「は?上手くいくってなんだよ!?」
「いやだってりほがお前に抱きついて、、」
「ちがう!事故だよ」
経緯を説明してりほちゃんに必死で誤り倒した。
というより二人でずっとあやまってた。
怜也に死ぬほど笑われたけど、、
それから飯食って、またゲームして、おそくなってりほちゃんは明日も学校に行かなきゃいけないというので寝ることにした。
りほちゃんは来客用の部屋で寝るらしい。
俺もベッドに入ってはみるが全然寝れる気がしない。
目を閉じてもねむくない。
はあ、、
そういや、父さんが酒を飲むと寝れるとか言ってたな。
今日は飲んでないしやってみるか、
そう思い、キッチンの冷蔵庫から1本缶をだす。
部屋に戻り、飲もうとした時、ふいに部屋のドアが開いた。
そこに居たのは俺の昔のトレーナーをきたりほちゃんだった。
「どうした?あ、ごめん起こした?」
「ううん。、、ねれないの、、。さっきまで寝ようとしてたけど咲也くん起きてるのわかったから、。」
そう言って目をこすっている。
まあ、あのベッド寝心地悪いもんな、、
買い換えろよ、、。
「そっか。こっちおいで」
「ん、、」
とりあえず俺のベッドに寝かせる。
あれよりはましなはず
「俺の部屋で悪いけどあれよりはましだから。」
「ありがとう。咲也くんはどうするの?」
「俺はまあ寝なくても平気だし。結構寝てない時あるし。」そう言って頭をなでてやる。
「まあ、少しでも寝なよ。」
「うん。」
りほが布団に顔をうずめて、目を閉じる。
小さい子をあやす様に布団をゆっくり優しくポンポンしてるといつの間にかりほちゃんは寝息を立てていた。
かわいいなぁ、、
ずっといてくれればいいのに
そんなことを思いながらさっき開けてなんとなく飲めなかった酒を流し込んだ。
それでも全く眠くない、、、。
まず、そこにりほちゃんがいることを意識して落ち着かない。
ずっと一緒にいるわけにもいかないし、りほちゃんがさっきまでいた部屋のベッドへ移動する。
ベッドに入ってもねむれない。
これは寝心地が悪いとかそんな問題じゃない。
ゴロゴロしてみたり、色々しても落ち着かないのはそのままで、気付けば空の端が明るくなってきていた。
結局朝になり、みんなが起き始めた。
ドタドタした足音が聞こえたと思ったら勢いよくドアが開いて、怜也が入ってきた。
「え、!?どういうこと!?」
「なにが?」
「なんで二人逆なの!?しかもりほ咲也の部屋にいるの!?」
「おちつけ。」とりあえず何となく怜也の頭を叩いて部屋を出て、俺の部屋に向かう。
ノックをして中に入るとまだりほちゃんは寝ていた。
「りほちゃん?朝だよ。学校あるんでしょ?」
声をかけながら肩を叩くとモゾモゾ動いて
「んー、、あ、咲也くん。おはよう」ふわっと笑顔を咲かせた。
「おはよう。支度しなよ~」
頭をワシワシしてリビングに行く。
「おはよ」
母さんが卵を焼いていていい匂いがしている。
「おはよう、りほちゃん?は起きた?」
「ん。起こしてきた。」
すぐに
「おはようございます~」
とりほちゃんがリビングにきた。
、、、怜也と一緒に。
「そういやりほちゃん学校何時から?」
「9時半。」
時計を見る。
9時。
「え!?時間やばいじゃん!」
りほちゃんも今気づいたのかかなりびっくりしてる
「えええ、とりあえず洗面所借ります!」そう言って走っていった。
「サク、送ってってやんなよ?」
「そのつもり。」
「できた!」軽くポニーテールにして既に着替えもしてあったので
机に置いてあったサンドイッチを持って車で食べさせることにした。
「いくよ!」
「え!?」
「送ってくから!」
「あああ、ありがとう!」
二人でバタバタしながら家を出た。
りほちゃんは隣でサンドイッチをもぐもぐしてる。
「学校間に合いそう?」
「うん!車なら余裕だよ」
そう言って明るく笑った。
「ついてる。」
頬にマヨネーズが付いていたので拭ってあげるとびっくりした顔をしてから少し照れたようにふわっと笑った
その顔反則だろ、、、。

それからはすぐに学校に着いた。
時間短すぎ、。
「じゃあ、行ってらっしゃい。また遊びにおいで」
「うん!あ、そっか、もう帰らないとだよね、、ありがとう!また遊んでね!」
「いつでもおいで。待ってるから」
「うん!じゃあ、いってきまーす!」
手を振って走っていった背中を見てたら横から男子が歩いてきた。
何だか仲良さげにはなしてる。
、、近くね?
ああ、もう、俺が高校生なら全力で邪魔するのに、、
絶対アイツりほちゃんのこと好きだろ、
てか、付き合ってるのか、、?
あいつと!?
いやいやいや、なんか軽そうだしそれは無いよな、、?
はぁ、もう何なんだろう、、
嫉妬って奴か
まあいい。
あいつだって流石に仲良くても泊まらせたことはないだろう
って、何考えてんだろ、、
まあ、このままいてもあれだし、帰ろ。
じゃないと余計なこと気にしそうだ、、、、。


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